吼えよ江戸象

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吼えよ江戸象

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  • サイズ B6判/ページ数 473p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140056745
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

吉宗の命を受け長崎→江戸、354里、命を懸けて象を牽き渡る!馬医豊安と「象と心を通じあえる少女」の御江戸象道中が始まった…

著者等紹介

熊谷敬太郎[クマガイケイタロウ]
1946年東京生まれ。学習院大学経済学部卒。広告代理店・大広勤務ののち、雑貨製造輸入会社経営。著書に『ピコラエヴィッチ紙幣』(ダイヤモンド社)(第2回城山三郎経済小説大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

56
一風変わった楽しいロードノベルだった。徳川吉宗が珍しいものを見せて民衆を元気づけようと象を連れてこいと命を出す。長崎から江戸までの輸送のプロジェクトが始まる。任されたのは小石川の馬医、豊安。本来の主人公は象だが、感情を表せないので、物語は豊安と長崎の村の娘、千代が付き添ってストーリが進行する。途中珍しい動物が通るのでいろんなところで起きる面白い出来事や象の命を狙うもの、いろいろ出てきて楽しめる。象が無事江戸に到着してほっとした気分と、その先に待つ象の運命を思い読了した。2016/09/22

さく

24
若冲の絵に惹かれ手に取った。少年長太郎が目安箱に入れた「象が見たい」というお願いから、物語は始まる。将軍吉宗は、苦しい時代に、人々に生きる喜びを感じてもらいたいと、象を江戸に呼ぶよう命じる。長崎から江戸までの象の珍道中。あれよあれよと象の医者になった豊安、象と心が通じ合う少女千代、象を狙う輩から象を守りつつ、豊安の恋路を応援する忠兵衛。みんな魅力的だった。上品なはずの紫の「度胸はケツから湧いてくるっとね!」が好き。忠兵衛は私の地元出身なので、活躍して嬉しい!面白かったから、もっと読まれて欲しいです!!2017/11/23

まさかず

10
長崎から江戸まで象が歩いたという史実。想像するだけで楽しい。相方を失った象は孤独だ。関わる者たちも其々孤独。象を介して縁を結ばれていく。人生の彩り。「御用象」の為に国を超え、知恵を絞り、繋がる人達。重圧と充実の日々。これも人生の彩り。象の歩みと変わっていく人生。日々の歩みの先に未来がある。いいことが待ってるかもしれない。そう考えたくなった。悪事が明るみに出る展開と縁で繋がった者たちの行動はほぞが穴にはまり世界が構築されていくように心地よかった。象は今も江戸に眠る。遺骨は寺宝。その事実に安心した。 2019/02/19

あかんべ

9
映画化しそうな内容。おもしろかった。おすすめです。わが町も通過したのかとおもうと、感慨もひとしおです。2016/05/08

アーちゃん

8
忠兵衛さんが出てから俄然面白くなり、一気に読了♪そうか天一坊ってどこかで聞いたことがあったっけ…タイトルは思い出せないけれどドラマかな?そういえば昔は毎日のように時代劇のドラマがあったんだなーと(笑)映画化しないかなーこの本♪そういえばこれも参勤交代と同時期のお話でした(´∇`)2016/06/06

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