出版社内容情報
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』完全小説版、シリーズ第3巻。男達が国の未来のため戦いに身を投じる中、文は女達の力を集め、新たな一歩を踏み出そうとしていた。その文のもとに夫・久坂玄瑞の悲報が届く。
内容説明
これまでの私はもうおりません。文という無力な女の名は、捨てます―攘夷決行、八月十八日の政変など、時代はいよいよ幕末の動乱期に突入する。時代に翻弄されつつも、女たちの協力を得ながら力強く生きようとする文だったが、無事を祈り続けた夫・久坂玄瑞が禁門の変で自刃。文は、待つことしかできなかった過去の自分に決別し、自分の足で新たな一歩を踏み出すことを決意する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
23
長州藩、滅亡か?攘夷決行の末、米・仏艦隊の報復攻撃。8月18日の政変で朝敵に。松陰や久坂の志と高杉晋作の志が真っ向から対立する。そして文の願い。絶体絶命の危機。この壊滅的な混乱からどう這い上がるのか。農民も女も巻き込んで己を惜しみなく降り注ぐことのできる場所へ。高杉晋作がカッコよく、坂本龍馬の偉業に改めて震撼。人こそが宝。まさに証を目の当たりにする。『許すことで…相手の道が見え、わしもまた踏み出せる。一歩前へ。許すことは踏み出すことじゃ…明日へと』傷付いても人と交わることが大切だと気付かされた。最終巻へ。2017/08/08
すー
2
禁門の変で夫 久坂玄瑞が京都御所にて自害した事をしった妻 文。なぜ久坂が死ななくては行けなかったのかを知るために奥に入る事を決意。一方、長州は朝敵とみなされ幕府による総攻撃を受けることに。 禁門の変〜薩長同盟あたりまでのストーリーです。2018/08/02
えり
1
夫亡きあとの文、実家を出て、強く生きてるなぁ。私は文のように強くなれないなぁ。なんて考えてしまった。2024/07/26
きよ
1
池田屋事件、禁門の変に功山寺挙兵、そして薩長同盟とドラマチックな展開で一気読みした。寅次郎、久坂の思いを文(美和)や晋作が受け継いでいく様に感動した。長州の内輪もめが何とか落ち着くと、坂本龍馬「志あるもんはみんなあ、同じ。この国をようしたい、それだけじや。」的確な考えだ。。。2022/02/19
Book Lover Mr.Garakuta
1
美和と名前を変えた文は、萩城毛利家の奥女中として働くことに!今までの人生を捨てて、新た人生の一歩を踏み出すのである。苦労の連続である・・・2018/07/15