内容説明
高校の吹奏楽部がくりひろげる青春群像グラフィティ。
著者等紹介
中山智幸[ナカヤマトモユキ]
1975年鹿児島県生まれ。西南学院大学文学部卒。2005年「さりぎわの歩き方」で第一〇一回文學界新人賞を受賞しデビュー。2008年「空で歌う」が芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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七色一味
41
読破。何か物足りないとか、そう言うレベル? 誰がメインで、どのキャラを生かして、どう言うエピソードを入れるか、全くもって整理ができてない印象ばかりで、読んでて疲れてしまった。途中のSF要素なんかは、何をしたくていれたん?2013/02/13
のほほん@灯れ松明の火
24
ブラバンの青春部活ものかと思っていたらば、なんだか不思議で難しい話でした。登場人物も多くて、1年なのか2年なのか、途中からは先生なんだか生徒なんだかも分からなくなってしまって、何度も巻頭の登場人物紹介を見ながらになってしまって、一人一人の物語は面白そうなのに、なかなか物語に入っていけませんでした。不思議な話でした…。2012/11/15
takaC
24
思ったのと違って、不思議な感じのお話だった。2012/08/23
スケキヨ
21
図書館の新刊コーナーにて。ブラスバンド一色でYA!向けかなぁと思ったらSFスパイス入りの人間関係に重きを置いた物語だった。私はすごく好き。時々「もし○○だったら…」と想像する。大切な人が元気だったら。親の都合がなかったら。友達とすれ違わなかったら。順風満帆な道を歩めたら。「今」とは違う未来を夢想する。でも、あの時があったからこそ生まれた『今』がある。大切な人がいる。大好きな場所がある。あの時五線譜に乗せた音が躍動し未来の調べを彩る。後悔も歓喜も悲哀も全て乗せて。そして、生きる君の足元にまた音符が刻まれる。2012/10/24
R
20
吹奏楽部を扱った少し不思議な青春小説でした。独特の台詞回しと、前後に転回する話運びに戸惑いましたが、群像劇を楽しめました。様々な事件や、不思議な現象が出てくるけども、そこにはあまり意味がなくて、青春の一ページとしての高校生の一年という景色を読むと、これくらいドタバタしてた気もするなと、なんとも楽しめました。一人であたふたして、二人以上で衝突してと、益体もないことに悩んで考えてと、いい雰囲気だと感じました。2015/10/17