感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
47
時は、幕末。土佐藩の下士で作る土佐勤王党を率いる武市半平太が、配下の者に命じて参政の吉田東洋を暗殺する。それによって武市は、吉田東洋に代わって土佐藩を率いる力を得る。武市は、藩主・山内豊範(とよのり)に面会し、土佐藩を挙げて攘夷をおこなうために京へ向かう旨を上奏する。下士は、城に上がることもできないのに、武市の活躍により藩主に会い意見を上申するまでになる。土佐の身分制度は、関ヶ原の戦いで勝った側の山内家の家臣団は「上士」。負けた長宗我部家の家臣団は、「下士」です。2025/02/13
紅香
21
攘夷を叫び過ぎた声は誰の声も聞こえない。その業火は飛び火し、京の街を、人々の心をことごとく燃やし尽くす。。『けんかをせんと日本を守るにはどうしたらえいかを考えゆう』一つの国だとばかり思ってた日本。各藩には悔恨が埋もれていた。静けさを保っていた200有余年の間、その時をずっと待っていたのだと知る。おりょうの『みんな日本を守りたいと言うのに己の生き方はなかなか曲げられない』が本音。『おまけゆうがは物ではのうて人の気持ちじゃゆうことを知ったがじゃき』攘夷も開国も知ったことかという弥太郎が至極真っ当に思える。2018/03/03
小雀✡ずーっと積読減強化月……
10
どの辺りまで史実に基づいて描かれてるいるのか解りませんが、この龍馬は魅力的だと思います。 まぁ、個人的に福山サンが好きってのはありますけども(笑)2013/05/18
まいぼん
4
土佐から飛び出して日本、世界の未来を見据えようとする龍馬。それでも土佐の旧友を大切にして守り続けるところに、龍馬が人から慕われる理由の一つがあったのではないか。かつては近くにいた人間と志を同じくできなくなったときにも、変わらずに大切にできる懐の深さが、後の偉業を可能としたのだろう。2015/03/18
ゆん
4
図書館借り。武市さんが・・・以蔵が・・・とっても切なすぎた。誰もが日本のために、と思って動いているはずなのに、そのときの時勢によって善悪が変わってしまう悲しさ。いろいろ考えさせられます。2010/12/14