内容説明
演歌の代名詞「古賀メロディ」にその名を残す昭和の作曲家、古賀政男は、日本の歌謡曲の源流を築いた。北原白秋から美空ひばりまで、多くの出会いの中で、古賀は悲しみを歌へと結晶させていく。しかし、大衆に寄り添う流行歌は、軍歌という形で戦争にも深くかかわった。戦前・戦後を通し、日本の庶民は何に悲しみ、何に追いつめられていったのか。日本歌謡史を抵抗の精神で読み解き、古賀メロディに秘められた日本の悲劇に迫る。
目次
白秋ありて古賀ありて
同郷の弟子・大川栄策
古賀メロディーは消えるか
昭和の歌姫・佐藤千夜子
大和魂のゆくえ
ライバル江口夜詩
船村徹への愛憎
藤山一郎とのコンビ
歌い継ぐ森進一、五木ひろし、小林幸子
海峡を渡るメロディー〔ほか〕
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長等を経て、現在、評論家として活躍中。歯に衣着せぬ鋭い評論には定評がある。「憲法行脚の会」呼びかけ人の一人。「週刊金曜日」発行人・編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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