13番目の物語〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140055465
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

古書店で本に埋もれて働く目立たない「わたし」に、一通の手紙が届いた。差出人は、プライベートのすべてが謎に包まれた有名女流作家。手紙は、「わたし」を磁石のようにひきつけて離さなかった。なぜなら、自分についてのすべてを「わたし」に語るというのだ。手紙に導かれた先は、作家が孤独に住まうヨークシャーの屋敷。そこで語られはじめたのは、驚くべき未完の物語だった…。

著者等紹介

セッターフィールド,ダイアン[セッターフィールド,ダイアン][Setterfield,Diane]
英国ヨークシャーのハロゲート在住。19~20世紀のフランス文学の専門家で、とくにアンドレ・ジッドの研究者。イギリスとフランスの大学で教鞭をとったあと、個人でフランス語を教える。作家のジム・クレイスに才能を見いだされ、『13番目の物語』でデビューを果たす

鈴木彩織[スズキサオリ]
翻訳家。明治大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

61
古書店、小説家、双子、館とワクワクする要素がみっしりと詰まっている上に、謎、謎、謎だらけなミステリアスなストーリーに、ページを捲る手が止まらず一気読みでした。一刻も早く、下巻に行かなくては・・・続きが気になって寝られなくなりそうです。2011/09/25

白のヒメ

51
古本屋を営む父親と一緒に働く主人公のもとへ、現代のディケンズとも言われる高名な女流作家から手紙が届く。「私の生い立ちを本にしないか」その作家のプライベートは全くの謎に包まれていた。どうして目立たない主人公の元に手紙が来たのか分からないまま、磁石のように引き付けられ主人公は作家の元へと向かう・・。古く広いお屋敷に住む亡霊たち。二組の双子。作品中に名前が出てくる「ジェーンエア」とも通じるゴシック調な物語。登場人物達がとても魅力的で、あっという間に物語に取り込まれてしまう。まだまだ物語は始まったばかり。下巻へ。2018/05/10

星落秋風五丈原

23
物語には双子の姉妹が登場する。そっくりな髪の色と瞳を持っていたが性格は正反対で片方は凶暴、片方は天使のような優しさを持っていた。双子姉妹は彼女達だけの世界を持っていた。反発しながらも強い絆で結ばれていた少女達の感情表現、また片方が失われた時の残された側の感じ方などは、萩尾望都さんの短編漫画『半神』とクロスする。 全く見知らぬ他人から招待を受けた主人公が物語を解き明かしたり、舞台がイギリスの屋敷で見事なイングリッシュガーデンがある本作は先ごろ出版されたケイト・モートンの『忘れられた花園』に似ている。2014/10/13

わんこのしっぽ

18
著名な作家が自分の本当の生い立ちを語る。指名したのは古本屋の手伝いをしながら執筆を続けるマーガレット。作家が語る話は、虚実入り乱れているのか?何故自分が指名されたのか?色んな疑問を抱えながら下巻へ。2013/05/05

愛玉子

18
父を手伝いながら古書店で働くマーガレット。愛する本に囲まれて静かだが満ち足りた生活をしていた彼女の元に届いたのは、伝記を書いて欲しいというベストセラー作家からの依頼だった。今まで謎に包まれていた作家の人生が、マーガレットとの対話で次第に明らかになっていく。没落旧家、エキセントリックな子供たち、何らかの悲劇の影。古き良きゴシックロマンスの気配を濃厚に漂わせながら、真実はまだまだ闇の中。流れるように下巻へ。2012/02/06

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