ノアの子

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140054819
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

ジョゼフは7歳、ベルギーに住むユダヤ人だ。1942年、ナチスに追われ両親と離れ離れになったジョゼフは、キリスト教神父にかくまわれた。多感な少年時代を過ごした教会は、まさしく洪水に見舞われたユダヤ教を救うために神父が作ったノアの箱舟だった。宗教とは何か?愛とは何か?そして、ジョゼフが神父の箱舟の中で学んだ人間の正しい姿とは…。世界17か国で翻訳出版。フランスで23万部のベストセラー作品。

著者等紹介

シュミット,エリック=エマニュエル[シュミット,エリックエマニュエル][Schmitt,Eric‐Emmanuel]
1960年フランス、リヨンに生まれる。パリ高等師範学校卒業。哲学教授を経て劇作家に転身

高木雅人[タカギマサト]
1959年生まれ。東北大学文学部心理学科卒業。フランス料理店・洋菓子店勤務を経て渡仏、洋菓子作り、フランス語を学ぶ。1989年に帰国。フランス語教師・翻訳家。富山県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

120
実際に、カトリックの神父様がユダヤの子供たちを匿った例は、ベルギーやフランスでたくさんあったと思う。本来、神は1人しかおられないのだから、神を信じる者としては同じ。『民族の文化を壊してはいけない』という視点に欧州の抱える民族問題への意識を感じる。ある民族が生き延びるには、その文化が残るためのものをノアの方舟で守るということ。アイヌやインディアンやロヒンギャなどの文化のためのノアの方舟がきちんとありますようにと私も強く願う。読友さんの、ぜひ読んで下さいという一言で手に取った本。感謝。2018/04/01

空猫

25
読メで知り。大戦中、ナチスの迫害から守ったキリスト教神父とユダヤの少年達の物語。キリスト教は「愛」を説くが万人を愛すことは無理、だがユダヤ教は「尊敬」を説く、これなら出来るのでは。しかしどの宗教も否定せず「神は人間のすることに干渉しない。神は「自由な」人間を創造しただけだから、人間は自分のすることに責任を持たねばならない」。易しい文章だけど、とても奥深い…一言では括れない色んな事を考えさせられる、そんな一冊だった。この著者の他の作品も読んでみたい。2018/04/11

asaXD

2
「何が起ころうと、神の仕事が終わっていることには変わりはないということだよ。今度は人間の番なんだ。」シンプルな語りですが、いろいろと考えさせられます。2013/06/30

ti

2
ナチス政権によるユダヤ人迫害の真っただ中で、子供たちをかばったベルギーのカトリック神父の話。その手の小説はいろいろな人が書いているけれど、この本は単にユダヤ人迫害の悲惨さを強調するだけではなく、人間の宗教というものに対するあり方について考えさせてくれる。迫害されるものに手を差し伸べる、神父の型に嵌らない世界観。「私たちクリスチャンってのは、ひょっとしたらセンチメンタルなユダヤ教徒にすぎないのかもしれない・・・」それが神父として正しいかどうかではない。ただ、個人的にはすごくおすすめ。2013/05/18

Mayumi_M

1
ミーハーにしか見えないポンス神父の"コレクション"が、実は生き方への提案を保護することだったとは……と判った瞬間に後光を感じた。2021/11/09

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