内容説明
ブルターニュ…ポン・タヴェン…ゴーガン…パリと珠玉の地方都市を巡り、フランス芸術を味わいつくす書。
目次
ディジョンとフォントネー修道院
ヴェズレーとアンジ・ル・デュック、ボーヌの町
葡萄酒の思い出とサン・フィリベール教会、ベルゼ・ラ・ヴィル礼拝堂
アヴィニヨン、ラヴェンダーの谷とアルル、古代の俤とひなげしの丘
エクス・アン・プロヴァンス、シルヴァカンヌ修道院、サン・ジル教会、ラ・カマルグ
「紺碧海岸」の画家たちとル・トロネ修道院
サン・ギレーム・ル・デゼール修道院とサン・ジェニ・デ・フォンテーヌ教会
ミディ・ピレネー
遙かなロマネスクの旅
オルシヴァル、サン・ネクテール教会、ラヴォディユー女子修道院〔ほか〕
著者等紹介
饗庭孝男[アエバタカオ]
1930年生まれ。滋賀県出身。南山大学文学部フランス文学科卒業。現在、青山学院大学名誉教授、文芸評論家
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
189
タイトルは「芸術紀行」だが、フランスの各地方に点在するロマネスク(一部はゴシック)の聖堂や修道院を巡る紀行。抑制された筆致で語られており、そこには静かな時間が流れる。ブルターニュがケルトの面影を色濃く残すのは想像がつくが、東方ビザンチンの残影まであるとは思わなかった。2012/03/29
sera
2
素敵です。修道院や教会の見方、ワインやカトリック美術、カトリックの聖人への造詣が深く語り口も穏やかです。こういう方と一緒に旅ができたら実り深いものとなるでしょう。人間性もまた豊かで憧れる。2016/11/01