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内容説明
歌手・五木ひろしが誕生するまでの苦節を、故郷・美浜の厳冬期の荒波にたとえるのは容易いことだろう。むしろ苦節は誕生以降にある。古賀政男の流れをくむ流行歌の本流を歩むのか、あるいはポップス流行歌の歌い手となるのか。五木は戦後流行歌の大きな曲がり角にあって、生き残りを賭けた使命と時代の困難性を背負った。そして、ジャンルの別を越えた日本の歌すべてを歌い切ろうと心に決める。だからこそ、56歳を迎えた今も闘う五木の魅力は尽きないのである。
目次
プロローグ 歌手生活40周年コンサート「古賀政男の不朽の名作を歌う」を終えて
第1章 マイクを武器にして闘う男―子供心に聴いた昭和流行歌
第2章 「歌のうまい」天才少年からプロデビューへ―戦後流行歌の幕開け
第3章 「全日本歌謡選手権」への挑戦!―GSブームとテレビ時代
第4章 「賞男」という看板の異名―アイドル、ニューミュージックの台頭
第5章 流行歌の「継承」と「挑戦」―チャリティ活動と流行歌の行方
エピローグにかえて 心の師・古賀政男先生を語る
著者等紹介
五木ひろし[イツキヒロシ]
本名・松山数夫。1948年生まれ。65年、第15回「コロムビア全国歌謡コンクール」で優勝しプロ歌手になる。そして67年、コロムビアから「松山まさる」でレコードデビュー後、グラモフォン(現、ポリドール)から「一条英一」、ミノルフォンから「三谷謙」と五年間の中で三度にわたり芸名を変更せざるをえない苦難の時代を過ごす。70年、テレビ「全日本歌謡選手権」で10週勝ち抜き、これを機に、翌71年、「五木ひろし」として『よこはま・たそがれ』を発表。この曲は数多くの賞に輝き、一躍ミリオンセラーとなる。その後、二度にわたる日本レコード大賞をはじめ、日本歌謡大賞、日本作詞大賞、古賀政男記念音楽大賞などを受賞し「実力派歌手」としての地位を築きあげた。また、2004年3月には、自身の構成・演出による日生劇場での「古賀政男の不朽の名作を歌う」に対して、流行歌手として最初となる、栄誉ある文化庁の「芸術選奨文部科学大臣賞」(大衆芸能部門)を受賞する。常にチャレンジを続ける日本歌謡界のトップランナー
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