内容説明
田舎に転校した少年佑介は、森に犬二匹と住むモーガン先生と出会った。先生との交流の中で、自然環境に関心を持つようになった佑介は、先生の故郷イギリスのウェールズ地方を訪れたが…。ふたりの心の触れ合いを描いた、入魂の感動作。
著者等紹介
ニコル,C.W.[ニコル,C.W.][Nicol,C.W.]
1940年、イギリスの南ウェールズ生まれ。17歳でカナダへ渡り、カナダ水産調査局北極生物研究所の技官として海洋哺乳類の調査研究にあたる。その後、エチオピア帝国政府野生動物保護省や、カナダ水産調査局・環境保護局で働きながら、執筆活動を続ける。75年、沖縄海洋博にカナダ館副館長として来日したのをきっかけに、小説家として日本に定住、80年からは長野県・黒姫山の麓に住み、自然とのかかわりを大切にしながら様々な文化活動、執筆活動を行ってきた。2002年、財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団を設立
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感想・レビュー
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バトルランナ-
24
段々食事の描写が魅力的になっていきます!フィッシュ&チップス。マコモ。オートミールクッキー。ナナカマドの実のジャム。フキミソ。laver bread(岩のり)にオートミールを混ぜてベーコンと一緒に焼く。トーストにつけてもおいしー。ライスプディング。等々作ってみようかな。のりを食べるのはウェールズ人だけだと思っていた。パブってパブリックハウスの略だったんだね。更に!犬を2匹飼いたくなりました!5点満点で4.5点。ウェールズって何処にあるの?UKって何?グレートブリテンってどういうこと?興味が沸いてきます。2014/11/12
鏡也
16
「海と森からの手紙」を読んでからこちらを読みました。モーガン先生のモデルは作者自身かな。「自然を大切にする」とはどういうことなのか。一途な思いが、自然を、人を変える。そうして受け継がれてゆくものがある。2016/09/19
ジュリ
3
クマが射殺されたり、不法投棄されたり、お話しの中のことだけでなく、現実に日本で起こっている。人間は自分勝手で本当にひどいと思う。2017/09/21
okatake
1
ユースケの成長物語。都会で学校になじめずいたユースケが父親の田舎の長野で出会ったモーガンさんやおじいさん、幹男らの中でたくましくなっていく。日本とウェールズを舞台にして自然へのメッセージを込めた清々しい物語です。いいですよ!!2014/02/16
氷桜
1
中学生の時に新基礎英語のテキストに連載されてた話。ようやく見つけました。佑介の成長していく様が読んでいて気持ちいい。自然についても考えさせられる本でした。2011/09/30