内容説明
軽やかに、艶やかに、ときに小さな毒の棘。川柳とショートショートエッセイ新子流。
目次
星の路地
みんなよくごらん
心よ戻れ
著者等紹介
時実新子[トキザネシンコ]
川柳作家・エッセイスト。1929年岡山県生まれ。月刊「川柳大学」主宰。日本文芸家協会会員。日本エッセイストクラブ会員。’81年姫路市民文化賞、’95年神戸新聞文化賞、’01年神戸市文化賞受賞。各紙誌の投稿川柳の選者としても活躍、川柳の普及につとめる
奥勝実[オクカツミ]
版画家。1959年滋賀県生まれ。’87年第8回日本グラフィック展協賛企業賞、’90年第11回日本グラフィック展大賞、他受賞多数。独自の世界を描いたプリミティブであたたかい銅版画の作品は、小品からダイナミックな大作まで幅広く、定評がある
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感想・レビュー
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キヌモ
5
たぶんどの話も実話なんだと思うと、なんだか切ない。フィクションであって欲しいようなそうでないような。「白い花咲いたよ白い花散った」はそんな夢のような詠嘆のような気がする。2024/06/17
Shiho Kanie
1
小気味いい文章がひとつの句につけられてて背景がわかる。 愛しい、憎いの感情の振り子に翻弄される筆者は 川柳を作り続けることで気持ちを昇華させていたのか。 澱が沈み上澄みの清い部分だけをさらけ出すのではなく、常に心を掻き回してマーブル模様を17文字にみごとに映し出している。 日本語の美しさを大事にしている人。2024/02/08