内容説明
失踪した父から誕生日のたびに途絶えることなく送られてくる手紙、そこに隠された意外な真相、そして家族の絆。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
昭和22年、東京都生まれ。昭和58年『原島弁護士の処置』でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家活動に入る。昭和63年『絆』で日本推理作家協会賞、平成2年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よんよん
40
腹違いの兄が自殺して、義姉に疑惑を抱きながらも義姉を想い殺人を犯して服役した圭一。出所後、過ちの出発点に戻って解明していく。自分の犠牲の上で家族の幸せを願う麻美子。突然家を出て行った父を探しながら、殺人の嫌疑をかけられた弟を救おうと行動する。深い愛情がありながら、選んだ道は間違いだったと気づく。幸せとは、と考えさせられる重みのある一冊。2018/10/27
達ちゃん
40
2つの話がどうつながるのかと思いつつ読み進めましたが、真相はすごく切なかったです。どんな気持ちで手紙を書いていたのかと思うと・・・やっぱり切ない。2017/11/25
cryptoryou
39
ストーリーの是非はともかく、自分には文体が合わなくて、なんだか読みづらく久しぶり読むのを断念しそうにはりました。色々と突っ込みどころ満載で、いい話にまとめようと、してるのだろうけど、何だかな〜って納得いかない部分も多くて、、、酷評になってしまいましたスミマセン。2015/10/03
matsu04
20
長かった。とてもとっつきにくい展開だった。まあミステリーなのだし、意図的に分かりにくい話にしていることもあるかもと我慢していたが…。はっきり言って大事な時間をムダにしてしまった感が強い。2025/06/23
あっ!chan
17
どこで間違えたのだろう?この本の最初のページを開くまで、父親から子供達への書簡集と思っていたのだから…書き出しこそ手紙の文面で始まったが、後は不幸を背負った人が次から次へと出てくるは出てくるは…父親からの手紙に励まされながら、目の前の困難を乗り越え家族の絆を取り戻すところは、ちょっと感動もの。途中ですり替えについては気がつくものの、手紙の仕掛けまでは…但し結婚して名字が変わったとしたら宛名は…なんて細かいことが気になってしまった。でも最後はお約束通りの落ちだったので、良しとしよう!2014/02/27
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