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内容説明
ぼくは、これまでふつうの人生を送ってきた。大学に通ったり、アルバイトをしたり、何不自由のない生活。ところが、とつぜん恐ろしいことに気がついた。生まれてから25年という時の流れに追いつけない。将来の展望が見えてこない。生きる意欲も失ってしまった。その日から、あらゆるつながりをシャットアウトし、期間限定2か月のアパート暮らしがはじまった。ぼくと外の世界をつなぐものは、ボール、ハンマー&ペグ、5歳の男の子、遠くにいるたったひとりの友人、そして、一冊の本だけ。北欧から発信されたベストセラー小説が、ヨーロッパ中で若者たちの絶大な支持を得た。新ジャンル“ナイーヴ文学”誕生。
著者等紹介
ロー,アーレン[ロー,アーレン][Loe,Erlend]
1969年ノルウェー生まれ。短編映画やミュージックビデオの制作、ジャーナリスト、精神病院勤務、教員など、多様な職業経験を生かして、1993年“Tatt av kvinnen”(女とともに去りぬ)(未邦訳)で作家デビュー。数作の児童書も手がけ、児童文学作家としても活躍している
駒沢敏器[コマザワトシキ]
1961年東京生まれ。雑誌「SWITCH」で編集者を務めた後、現在は作家・翻訳家。数多くの雑誌で取材記事・短編小説などを手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taruho
0
ばらばらになったぴーすは自分でくっつけなきゃだめってこと。ボール投げたり好きなものリスト作ったり自転車乗ったり、時には旅に行ったり。荒療治に思えたニューヨークへの旅でひとまずぴーすはくっついた。めでたしめでたし。人生は旅だっていうのもシンプルでストレートでクールでいいと思う。楽しい本だった。2012/01/10
楽
0
★★★★★
sarasara
0
はじめ、あらすじを読んだ時主人公はひきこもり状態になるのかと思ったがそうではなかった。彼は「ぼく」で作中に名前はないが、彼が「何もかも明らかにしてくれる」と期待して送ったメールの返事という形で最後に名前がわかる(その名前をみて「あー」っと思った)。しかし、彼はそのメールの返事をどのように受け止めるのだろうか。もう彼には返事は必要ないのだろうか。世の中は彼と同じように悩んでいるような人が多いのだろうか。2009/11/17
りっか
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主人公は悩んだ時に頭を使わない遊びをするのだが、悩んだ時は何も考えないようにするのが正解なのかも。2003/05/21
南
0
「ハンマー&ペグ」がほしくなっちゃった。2023/10/03