内容説明
戦国に煌いた巨星・家康の死は徳川新時代の幕開けでもあった。二代将軍秀忠は、幕藩体制の確立とともに朝廷との関係強化にも努め、一族のさらなる安定をはかる。そして、生まれながらの将軍家光は亡き家康を自らの神と仰ぎ、父・秀忠を超えようとする。時代の大転換期を駆け抜けた徳川三代の男たちと、彼らを支え続けた一族のドラマここに完結。NHK大河ドラマ原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵下山堂
5
お江と秀忠の描き方が秀逸です。 お江が亡くなるシーン。 涙が出ます。 ここまで秀忠夫婦のことを掘り下げた作品は、他に無いのでは? 秀忠を通して草創期の徳川幕府の仕組みを作り上げる様が、わかりやすく描かれています。 これを読むと秀忠のことが、きっと好きになることでしょう。 読みやすくて読みごたえのある素晴らしい小説です。2018/03/31
Western
1
太平の世への転換期をうまく御した秀忠に関心。やんちゃもの家光が確固たる礎をきづくのはやはり側近の力か? ドラマとして秀忠と江の仲良きことが目に浮かぶように表現されていた 2021/03/12
やっさん
1
家康、秀忠、家光の三代が徳川の時代の礎を気づいていったんだろう。葵三代のドラマを見てから江戸に入る前から江戸初期ぐらいの時代が一番好きになりました。上中下と懐かしく読む事ができました。2017/04/22
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- 和書
- 雪冤 角川文庫