- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
内容説明
ロストフで生まれたユダヤ系ロシア人ザビーナ・シュピールラインは、多感な少女時代に精神の安定を欠き、チューリッヒの病院に入院することになる。彼女の担当医は、フロイトの新しい理論に傾倒する若きユング。彼の治療で驚異的な回復をとげたザビーナだが、それは混迷きわまる人生への幕開けに過ぎなかった…。ユングとの許されない恋、フロイトとの交流、そして、反ユダヤ主義の台頭、ロシア革命、ファシズムの興隆…。運命に翻弄された女性の生涯を描く、事実をもとにした小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うちこ
5
ザビーナ・シュピールラインという精神分析医の生涯が小説の形で書かれています。1977年にジュネーブの元大学地下室で彼女の日記と手紙が見つかり、急に解明が進んだそうです。資料が見つからなければ掘り起こすのがむずかしかった人。ユングとフロイト、この二人の間でザビーナは恋愛感情と学問への意欲を思いっきりごちゃまぜにしながら生きている。フロイトのもとで評価が上がっていく間も、いつまでもユングへの思いを引きずっている。ザビーナの執着とユングのずるさ、どちらに肩入れして見ても双方が重い。これはなかなかのものです。2020/09/01
timeturner
0
資料を元にして作者が小説化したザビーナの生涯で、過去と現在が行き来するのがうっとおしいのと、あまりにもメロドラマチックでげんなりしてしまうのとで飛ばし読み。2010/05/09
ゆりっぺ
0
1999年8月6日
-
- 和書
- ビーズで作るマスコット