感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圭
1
1989年までにアマゾンを20回訪れた著者の踏査メモ。比較河川法等でアマゾン川の分析もされているけれど、フィールド派の学者としての学術書というより、広大で様々な性状を持つアマゾンの魅力、釣りや漁でサンプルを採り、村や市場を訪れ、流域に棲む人々や魚の事を書いた体験記という感じ。魚を求め奥地に向かったり、「食べるまでが生態学だ」とピラニアを釣り三枚おろしにして刺身にしたり、行動力と探究心がものすごい。最終章の自然保全に関して、表現が曖昧な所があるのは、地方公共団体と繋がりのある社団法人にいる人だからなのかな。2013/12/19