内容説明
愛撫は、人と人の絆を深める。では、母親は子どもにどのように触れたらよいのか?恋人や友人に、タッチによって自らの思いを伝えるにはどうしたらよいのか?肌と肌が触れあうことによる驚くべき効果を初めて系統的に明らかにするほか、手かざしによる患部治療法など広義のスキンシップによる癒しの効果も探る。身体行動の影響を研究する「身体心理学」の視点から多様な人間関係における愛撫の意味あいを考えるユニークな試み。
目次
序章 「愛撫」という驚異
第1章 親子の愛撫―子どもにどう触れるとよいのか(動物の親子の触れあい;子どもにどう触れるとよいのか ほか)
第2章 愛撫の身体感覚(愛撫の起源をたずねて;夫婦や恋人の愛撫 ほか)
第3章 愛撫で癒す(不安やストレスを癒す;高齢者へのスキンシップ ほか)
著者等紹介
山口創[ヤマグチハジメ]
1967年、山口県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は、臨床心理学・身体心理学。現在、聖徳大学人文学部講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もくたつ(目標達成)
2
愛撫の仕組み、効果が分かった。2019/08/10
ワタナベ読書愛
1
子どもとの接し方(抱っこ、成長に応じた接触・交流)、恋人同士の愛撫、男女差、身体感覚。様々な研究結果も交え「触れる」ことについて真摯に向き合って書いた一冊。 日本とアメリカの身体感覚の違いは、なかなか興味深い。優しく愛情を込めて触ることで癒しになり、乱暴に(暴力的に)触ることでストレスになる。当たり前だと思うが、改めて読み物で確認してみると、興味深い。ふれあいが減ることによる弊害は人間も動物も共通しているところがあった。生き物はある程度触れ合うことが大事だ。愛をもって。2020/07/03
おさと
1
触れる大事さ。、2018/05/18
のんのんとピーターラビット
1
これは凄いです。子育て中、妊娠中の方、ぜひ読んでほしいです。乳児期のスキンシップの有り無しで人間形成に及ぶ影響の大きさは重大です。AI化が進み、科学がどんなに発達してもやはり人間の心は、ぬくもりから育っていくんです。2018/04/15
nizimasu
1
皮膚は露出した脳というのが心に残った。日本の社会に欠如しているものは、コミュニケーションとスキンシップなのかなと思ったりして。ちょっと大げさ2011/02/12
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