内容説明
子どもを甘えさせない、認めない・ほめない、小言や催促ばかり―。こうした親の対応が子どもの情緒や自発性の発達を歪ませ、いじめや切れやすいなど問題行動を生むことも多い。例えば、子どもが親に話しかけるとき、“忙しいからあとで”とか、話半分で説教になったりを繰り返していると、子どもの気持ちを無関心、無気力にさせたり、逆に極端に攻撃的にさせることがある。心理カウンセラーの第一人者が、長い臨床経験にもとづき、子育ての日常一こま一こまを問う待望の一冊
目次
第1章 こどもの悩みとその信号―七人のケースをもとに
第2章 成長という営み
第3章 こどもの育ちを妨げる大人の目
第4章 ちょっと気になる様子を考える
第5章 こどもが元気になるとき
第6章 再び原則に戻って
著者等紹介
斎藤慶子[サイトウケイコ]
1935年東京都生まれ、立教大学文学部心理教育学科卒業。1957年~1997年、武蔵野赤十字病院臨床心理課(心の相談室)勤務。1997年4月より医療法人高仁会戸田病院心理室勤務、一貫して医療領域における心理臨床の仕事に取り組む。主な活動として、立教大学心理学科、日本赤十字武蔵野短期大学、日本精神科病院協会などの教育活動に協力。障害児保育、病児の教育、ターミナルケア、老人問題、メンタルヘルス、精神障害者のケア、青少年の暮らせる場づくり、などを中心にさまざまな活動に関与。日本児童青年精神医学会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayanosuke
2
家庭でなければならない機能は「やすらげる・巣ごもれる・さ迷える・羽ばたける・巣立つ」第一章は無駄に理屈っぽくて読みづらく感じたが、二章からは色々勉強になるなと思いながら読めた。2012/11/26
きくえ
1
きちんと育てているつもりでも、こんなところに落とし穴がありますよ!と7人の例をあげ、更に、かなり細かく隠れた子供の気になる行動が上げられ解決していく方法などがあげられている。…とてもよくわかるけど、平易にかかれていないし、細かい。ちょっと子育て片手間に読むには重いかな…2012/10/20
Azusa_F
1
親が完璧超人だったり、そうだと思わせたがるというのは、やっぱり何かと歪みが出来やすいんだよね。人間同士で尊重できる関係、それが親子関係としてはベストなのかも。2010/03/15
Nick
1
子供と会話を欠かさないこと。無用な期待もプレッシャーもかけず、けれども掘っておかない事。親が自分を飾らずに接すること。一緒にすごす時間をできるだけ作ること。2009/02/09