内容説明
公的セクターに私企業のマネジメントを。巨額の財政赤字や官僚機構の腐敗を抱え、日本の行政改革は今や、待ったなしの状態にある。行革先進国であるイギリス、アメリカ、ニュージーランド、カナダの事例を検討し、「エージェンシー理論」や公共事業への「日本版PFI」の導入等、新しいアプローチを紹介する。業績測定にもとづく結果志向の行政管理制度の構築、アカウンタビリティ(説明責任)の明確化、政府の真のコストを把握する発生主義会計の導入等を提言して、行政の功率化と質の向上を模索する。
目次
1 日本の行政改革―その評価と今後の方向
2 行政改革の理論的背景―「市場の失敗」と「政府の失敗」
3 変貌する政府の役割―技術革新、グローバル化、高齢化を背景に
4 海外行革先進国の経験を探る
5 日本の行革をどう進めるか―提言
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- 和書
- 勇気凛々 講談社文庫