出版社内容情報
高松塚の壁画発見から25年。考古学は"市民の学"となった。次々と発掘調査が進む縄文・弥生の遺跡、鏡や剣をもつ古墳、そして幻の都。さらに開発か保存かをめぐる議論は尽きない。発掘・発見の現場からジャーナリストが伝える、塗り替えられる日本の古代像。
内容説明
縄文人の生活は豊かだったのか。邪馬台国はどこにあるのか。幻の都を裏づける遺構は見つかるか。青銅の輝きは古代国家の証か。全国から伝えられる考古学ニュースは、新たな日本の歴史像を結ぶ一方で、遺跡の保存か開発かの選択を迫られる現代の社会をも映し出す。永年にわたって考古学報道に携わってきたジャーナリストが、それぞれの発掘現場から、遺物や遺跡を“市民”に発信し、“古代学”の最前線の記録を綴る。
目次
第1章 文化財報道とは何か
第2章 飛鳥古京と高松塚古墳
第3章 古墳が語る古代
第4章 邪馬台国はどこか
第5章 縄文以前の暮らしを追う
第6章 文明の交流史をたどる