内容説明
アメリカはなぜ短期間に超大国にのし上がれたのか。その技術はなぜ強いのか。ばらばらな国民が時に、一つのアイデンティティのもとにまとまる慣性が働き、全体主義国家のように振る舞うのはなぜか。アメリカの没落はありうるのか。後発国が大国になる「無意識の意思」の五つの条件―実験国家、特異なイデオロギー、歴史の封じ込め、技術主義、よそ者主義―から、この移民国家の超大国化と、くり返し甦るその秘密を明かす力作。
目次
1 「無意識の意思」の国アメリカ
2 二つの顔を持つアメリカ
3 歴史を封じ込めるアメリカ
4 なぜアメリカは技術に強いのか
5 日本の中にある「半分のアメリカ」
6 アメリカはどこへ行くのか