内容説明
南北戦争が終わり、ようやく統一国家として船出したアメリカは、一九世紀最後の三五年間に発明の黄金時代を迎えた。エディソンの電灯、ベルの電話、イーストマンのカメラ、ライト兄弟の飛行機など、約50万件の特許申請がこの間、合衆国特許許可局で認可された。文字どおり進取の気象にとむ「アメリカ人」の面目躍如たる時代であった。やがて第一次・第二次世界大戦をとおして世界の盟主となったアメリカ。だが、その栄光とは逆に、内にはまったく別の難題を抱えていた。…人物や事件をたくみに織りこみながら、建国二百年を迎えたアメリカ史を物語性豊かに綴る、ドラマティックな「アメリカ物語」。
目次
7 荒野の征服
8 大地の与えた富
9 群れ集う移民
10 果たされた約束と果たされなかった約束
11 民主主義の兵器廠
エピローグ より豊かな生活