内容説明
中国文明を支え発展させてきた原動力ともいえる漢字。悠久の歴史をもつ漢字と、それを使ってきた人間の歩みを、出土文物を手がかりにたどる。
目次
第1章 漢字の誕生をめぐって
第2章 文字文化の黎明期
第3章 文字文化の多様化
第4章 文字文化のひろがり
第5章 漢字研究のはじまり
第6章 古代日本と漢字
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
10
中国で生まれた漢字が、時代の変遷のなかでどのように使われてきたのかを、甲骨文字や木簡、青銅器などの出土品に即して辿り、それを通じて漢字を使ってきた人びとの営みの移り変わりをも読み解いていく。意外と読みやすかったのもさることながら、出土品とそこに残された漢字という確かなものを通して、物語として読んできた古代中国の文化や技術の実態、ひいてはそこで暮らす人たちの実像に触れることができたような気にさせられ、思いのほか楽しめた。漢字について深めようと手に取ったはずが、むしろ中国の歴史小説が読みたくなる一冊だった。2011/11/09
takao
2
ふむ2024/05/30
naoto
2
漢字の歴史を期待したんだけど…「漢字の文化史」なんだよね。いろんな古代文献からひもといている感じ。最後の「古代日本と漢字」が、期待してた内容に近かったかな。2019/05/28
いぬかいつまき
1
甲骨文字、金文、小篆・・・と漢字成立に至るまでの古代中国文字文化についてまとめた一冊。NHK教育テレビの放送用テキストを元にしたとのことで読みやすく、中国史初学者にもお薦め。2011/03/22