内容説明
猿石によく似たパンブラユ像をパリ博物館の片隅で発見した。これこそ謎を秘めた猿石のルーツにちがいない。しかし、どの道を通って飛鳥に辿りついたのか。実地調査と豊富な資料を駆使して、日本文化は西からという通説を打破、太平洋を環流する黒潮に乗りメキシコ、ポリネシア、インドネシア、済州島、そして、飛鳥にいたる文化の流れを立証した。古代文化史上の課題である飛鳥石造遺物の謎を一挙にときあかす。
目次
第1章 飛鳥にのこる謎の石造遺物
第2章 南海の島々にのこる石造遺物
第3章 石造遺物の宝庫メキシコ
第4章 古代人の宇宙観と石造遺物
第5章 謎のトカラ人と飛鳥
第6章 環太平洋の文化潮流