内容説明
分子生物学、遺伝子工学などの進展は、交配と実生選抜、栄養繁殖にたよってきた植物の育種改良技術を、飛躍的に進歩させた。バイオテクノロジーは種の壁を越え、どこまで植物の可能性を拓くのか。農業や食糧問題への貢献が期待される今日、その最新の成果と今後の課題を解き明かす。
目次
「バイオテクノロジー」とは―栄養繁殖法から遺伝子工学へ
遺伝子に細工をするとなぜ形質が変るか
遺伝子組み換えをめざして
細胞から植物体の再生へ
バイオテクノロジーが広げる植物の可能性
植物遺伝子をとりだす最新技術
植物の発育・分化の仕組み
座談会 植物バイオテクノロジーの新展開―種の壁を越えて