内容説明
われわれ人類とは一体いかなるものなのか。どこからきてどこへ行こうとしているのか。遺伝子レベルではゴリラもチンパンジーも人類の仲間であるという。とすれば類人猿と人類を岐つものは何なのか。人類学の多年の成果を元に、脊椎動物の発生、哺乳類そして霊長類へと分岐してきた過程を、生命誕生35億年のパースペクティブの中に捉え直す。新資料を加え一層充実した自然人類学の入門書。
目次
第1章 自然界での人類のあり方
第2章 自分自身を問う
第3章 ヒトやサルの土台になったもの
第4章 サルとはどんな動物か
第5章 サルやヒトに仕立てたメカニズム
第6章 運動様式に見られるサルとヒトのちがい
第7章 ヒトのからだはどこまでサルか
第8章 人類の系統をもとめて
第9章 鮮新世・更新世前期の人類アウストラロピテクス
第10章 更新世中期の人類ホモ・エレクトゥス
第11章 更新世後期の人類
第12章 苦悩する人類
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きよきよ
6
名前のとおり、ヒトの進化について学問的に述べた本。 ヒトと猿の分岐点を明確にしようとするのは、困難らしい。 頭は猿ぽいが、脚はヒトというように、完全にあるときから分岐したというのが難しい両方の特徴を備えた出土品とかもあるらしい。 各地で発見された骨について細かく書いてあり、逆に分かりにくかった。そして、そこは私にとってメインストリームじゃなさそうだから、斜め読みした。 ヒトは世界各地で違う種類が同時発生した説より、 アフリカ起源のヒトが各地に広がったか、同種だが変種程度のがほぼ同時発生したらしい。2018/02/28