内容説明
校内暴力・いじめ・非行…。教育の荒廃が叫ばれる現代の、揺れる中学生の周辺。反抗期を忘れ、希薄な友人関係の中で、ひたすら“面白く”生きようとする彼らの見えない実像を、日本・アメリカ・中国の中学生、教師、母親の意識と行動から探る。豊富な調査データの比較・分析によって鮮明に描き出される中学生群像は、彼らの内面の声なき声を代弁し、同時に、大人社会への鋭い警告となって現代の“生”を問う。
目次
1 中学生をとりまく社会的土壌
2 受験体制の中で
3 問題行動
4 学校と教師
5 親子関係
6 中学生の生活と価値観
7 中学教育の改革へ向けて