NHKブックス<br> 不思議のフィリピン―非近代社会の心理と行動

NHKブックス
不思議のフィリピン―非近代社会の心理と行動

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  • サイズ B6判/ページ数 226p
  • 商品コード 9784140015148
  • NDC分類 302.248
  • Cコード C1336

内容説明

近代化の波からとり残されたかのようなフィリピン。一見、日本とは隔絶した不思議の国を探れば、我々が欧米を見習って、捨てようとしてきた伝統的心性が見事に浮かぶ。本書はフィリピン庶民の心性を12のキー・ワードを通して描くことで、日本との共通性を明示し、近代社会の病弊を鋭くえぐる。

目次

1 恩と恥
2 人間関係がすべて
3 運命論か自然受容か
4 「人情」か「いいかげん」か
5 母性型社会
6 助けあいの義務
7 運を天にまかせて
8集団主義と個人の自由
9 センチメンタルと言われる国民
10 一族と派閥
11 「白人」症候群
12 「場」の哲学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南禅寺の小僧

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意外なほど日本人に似通ったフィリピン人の性格を記した本。なるほど、自分はフィリピン人だったのか。2010/07/16

印度 洋一郎

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著者は法学者で作家。元々は地方制度の研究のために訪れたフィリピンで人々の「前近代的価値観」に着目。日本人の視点からは不可解で理不尽なフィリピン人の思考を紐解いていく内容。フィリピンは社会がバランカイと呼ばれる村落コミュニティの段階で植民地化されたので、国家や民族というアイデンティティが希薄で、戦後独立以後の短い歴史ではまだその醸成も道半ば。故に、公共性も希薄、基本的に意識が顔見知りだけなので契約とか時間厳守の意識も希薄、法律よりも昔からの慣習が優先という社会なのだという。40年前の本だが、今はどうか。2025/05/21

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