感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasomi Mori
5
子供が言葉とイメージを獲得する過程を行動観察から分析した一冊。子供は周囲を観察し内部ファイルを形成するが、満1歳児のイメージは静止像が多い。親が目を離してナイフを掴む際にもほぼ握りの部分を持ち、また靴を頭に被ろうとするようなことはない。子供の探索はイメージの確認であり、決して手当たり次第ではないことを示す。「手」や「目」等の一音は発音できず、「テッテッテ…」と止まらなくなる。「ご飯食べる?」に「うん」と返せるのは2歳以降で、それ以前は「ゴハンタベル」と完全文の形式を取る、等々。多数の事例が紹介され面白い。2017/11/23
おりひめ
1
読みながら、付箋だらけになりました!まずは「文脈(=イメージ)」ありき。言葉を覚えていくから(単語を覚えていくから)文を作るのではないということ、子どもが言葉をどのように「獲得していくのか?」ことを、子どもたちが遊んでいる様子などを観察する手法で解き明かした本。昭和54年刊行。35年前の本だけど古びていない。「人の生涯に必要なのは、こまごました用語の暗記ではなく、それを忘れ去ったあとにのこる物語性とその運用なのである。(p192)」遊んでこそナンボ!2015/02/08
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