目次
総論 バラッドを書く
第1部 歌と争闘(なぜ『オシアン』を翻訳したのか(一)―古代スコットランドから
なぜ『オシアン』を翻訳したのか(二)―バラッドの復興
古謡と語り―漱石の翻訳詩から小説へ
バラッドの『夢十夜』
ウォルター・スコットの明治
『三四郎』に重なる王権簒奪劇)
第2部 詩神の声(スティーヴンソン小説からの伝授;古代日本バラッドの作用;『リリカル・バラッズ』から漱石へ;小品の連続性と英詩の役割―『永日小品』)
第3部 伝承の生成(『草枕』に息づく伝承;古譚と『草枕』;古い宗教の生々しい声と『行人』;漱石文学に生きる古譚の蛇;『彼岸過迄』の彼岸と此岸)
著者等紹介
野網摩利子[ノアミマリコ]
1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科助教、国文学研究資料館研究部(総合研究大学院大学文化科学研究科)助教、准教授を経て、東京女子大学現代教養学部(東京女子大学大学院人間科学研究科)人文学科日本文学専攻教授。2016‐2017年 オックスフォード大学東洋学研究科訪問学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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