内容説明
本書は、「訳文篇」及び「同索引篇」に引続いて、興福寺所蔵大慈恩寺三蔵法師伝十巻に加点された古訓点について、国語学的立場から、その共時論的研究を試みたものである。院政時代の漢文訓読語の体系的把握を目標として論述されている。
目次
第1章 加点様式
第2章 訓法(傍訓注記についての一傾向;漢字による語義の注記 ほか)
第3章 音韻(総説;国語音 ほか)
第4章 文法(体言(名詞の類;副詞の類)
用言(動詞;形容詞;接尾語) ほか)
第5章 語彙(体言の類;用言の類)
著者等紹介
築島裕[ツキシマヒロシ]
1925年東京生。1948年東京大学文学部国文学科卒業。1961年文学博士。現在東京大学名誉教授・日本学士院会員
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