出版社内容情報
東大駒場の「英詩入門」講義。20世紀後半以降、イングランド、アイルランド、アメリカ、ニュージーランドなどで書かれた詩を英語で読む。
内容説明
英語で詩を読んでみよう。20世紀後半以降、イングランド、アイルランド、アメリカ、ニュージーランドなどで書かれた多彩な作品群―。知と想像力を駆使した思考の冒険へ。
目次
第1部 詩の言語(英語―「謎」を学ぶ;実験―眩惑する言葉 ほか)
第2部 伝統を開く(定型詩―流動を湛える器;劇的独白―剃刀とシャーベット ほか)
第3部 「私」とは誰か(記憶―ある洪水の風景;フェミニズム―白い部屋の中で ほか)
第4部 現代を生きる(地域紛争―嵐の中に立つ詩人;マイノリティ―密やかな声のドラマ ほか)
著者等紹介
中尾まさみ[ナカオマサミ]
1956年東京生まれ。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究専攻)。専門は、英語圏文学・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆ
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日本語の詩でさえも疎いが、英語圏の現代詩を読むことで詩の面白さがわかった。短い文の連なりにこれだけの技巧を施せるのは様々な芸術形態に肩を並べられる高度なことをしているなあ。 それにしてもハイコンテクストだと思う。2024/05/01
水紗枝荒葉
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英語圏といってもアイルランドかニュージーランドかスコットランドでアメリカの話は一切ない。1960年代以降のアメリカ現代詩も和書が希少なのでどこかで読みたく思うが、それはいったん置いておくとして。本書は堅実な研究書・教科書である。しかしテーマ・構図が先行しすぎるきらいがあり、テクスト読解としての妥当性に疑問が残る。教科書は議論の前提だけを提示するものかもしれないが、もうちょっと面白い読みを載せてもよかったのではないか?2022/11/18