出版社内容情報
明治・大正・昭和の文学史を飾る数々の名作について精しい“読み”の実践をまとめる.作家論ではなく作品から出発して,独立した作品の論理を明らかにする全37篇.執筆は吉田〓生(ヒロオ)・鳥居邦朗・前田愛・野山嘉正・渡部芳紀・羽鳥徹也・柘植光彦・石丸晶子ほか.〈目次〉真知子,放浪記,卍,夜明け前,故旧忘れ得べき,さざなみ軍記,風立ちぬ,ダス・ゲマイネ,〓東綺譚(ボクトウキタン),歌のわかれ他.
内容説明
最新の作品論作成。谷崎・川端・大宰・三島など、よりすぐった名作20篇、吉田〓生ほか中堅・気鋭の研究者による全篇書き下し!
目次
冬の蠅―梶井基次郎
真知子―野上弥生子
放浪記(第1部)―林芙美子
卍―谷崎潤一郎
蟹工船―小林多喜二
浅草紅団―川端康成
風博士―坂口安吾
夜明け前―島崎藤村
家族会議―横光利一
故旧忘れ得べき―高見順
普賢―石川淳
さざなみ軍記―井伏鱒二
風立ちぬ―堀辰雄
ダス・ゲマイネ―太宰治
〓東綺譚―永井荷風
母子叙情―岡本かの子
歌のわかれ―中野重治
連環記―幸田露伴
花ざかりの森―三島由紀夫
李陵―中島敦