出版社内容情報
認知言語学とは,ことばを通じてこころのはたらきを理解しようとする研究である.本書では,認知言語学の主要な概念を体系的に説明し,さらにこの分野を文化人類学,発達心理学のような隣接領域との関わりからも広く展望する.認知言語学の基本的な考えたや分析方法を学ぶ人のためのテキスト.
内容説明
認知言語学とは、ことばを通じてこころのはたらきを理解しようとする研究である。本書では、「カテゴリー化」「メタファー」「構文知識」といった認知言語学の主要な概念を体系的に説明し、さらにこの分野を文化人類学、発達心理学のような隣接領域との関わりからも広く展望する。分析例には日本後、英語とともに数多くの言語を取り上げ、ことばの普遍的特徴からのアプローチを試みる。認知言語学の基本的な考え方や分析方法を学ぶ人のためにテキスト。
目次
認知言語学とは何か
認知能力と言語
カテゴリー化(プロトタイプ;基本レベル)
メタファー
事象構造
構文知識(基本的枠組み;「主語」と「受動態」)
文法化
談話・認知・文化
言語の発達
今後の探究に向けて
著者等紹介
大堀寿夫[オオホリトシオ]
1987年慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。1992年カリフォルニア大学バークレー校言語学科博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授(言語情報科学専攻)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tyfk
2
メタファーの章まで読んで一区切り、図書館に返却。2024/10/05
ひとみん
2
認知言語学のテキストです。この分野で用いる基礎概念の説明から、言語発達などの応用? 領域まで幅広く解説されています。もうちょっと自分に言語学の基礎知識があれば理解しやすかったのにと思うところがちらほらと(活格型言語というものをはじめて知りました)。難しかったけど楽しく読めました。認知意味論に興味が出てきたので類書にも当たりたいです。2013/12/26
Failing t
0
認知言語学の入門書で特に優れている一冊。2016/03/09