出版社内容情報
さまざまな群れ,独特の繁殖様式,高い知能と個性あふれる行動,そしてそれらによって織りなされる複雑で多様な社会.哺乳類の行動と社会を自然選択にもとづく適応論の立場から解説した,哺乳類の行動生態学について学ぶために必須の入門書.
内容説明
哺乳類の行動と社会の全体像を提示し、それらを生物学の枠組みのなかに位置づける。単独性社会と群れ社会、血縁選択と性選択、そして行動と社会からみた保全などについて解説する。
目次
1 行動と社会(社会とはなにか;行動と社会をみる視点)
2 哺乳類の社会(単独性社会と群れ社会;単独性社会の成り立ち ほか)
3 血縁選択と性選択(利他行動と血縁選択;性選択がもたらす社会行動)
4 繁殖システム(オスの論理とメスの論理―繁殖システムを決める要因;哺乳類の繁殖システム ほか)
5 行動と社会からみた保全(ライオンタマリンの野生復帰;イリオモテヤマネコとツシマヤマネコ ほか)
著者等紹介
三浦慎吾[ミウラシンゴ]
1948年東京都に生まれる。1973年東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了。兵庫医科大学医学部講師、森林総合研究所森林生物学コーディネーター、新潟大学農学部教授、早稲田大学人間科学部教授などを経て、早稲田大学名誉教授、理学博士
高槻成紀[タカツキセイキ]
1949年鳥取県に生まれる。1973年東北大学理学部卒業。1978年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。東京大学大学院農学生命科学研究科助教授、東京大学総合研究博物館教授、麻布大学獣医学部教授などを経て、麻布大学いのちの博物館上席学芸員、理学博士
粕谷俊雄[カスヤトシオ]
1937年埼玉県に生まれる。1961年東京大学農学部水産学科卒業。(財)日本捕鯨協会鯨類研究所研究員、東京大学海洋研究所助手、水産庁遠洋水産研究所鯨類資源研究室長・外洋資源部長、三重大学生物資源学部教授、帝京科学大学理工学部教授などを経て、現在、フリーの鯨類研究者、農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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