出版社内容情報
1.生物進化論の前夜,2.ダーウィンのトランスミューテーションのノート,3.進化理論と社会,4.進化思想と優生学,5.近代日本における社会ダーウィニズムの受容と展開,6.現代日本の生態学における進化理解の転換史,7.進化論と社会哲学
内容説明
総合科学としてとらえた現代の「進化」像。進化思想は人間観、社会観にどのような衝撃を与えたか。
目次
1 生物進化論の前夜
2 ダーウィンのトランスミューテーションのノート
3 進化理論と社会―歴史的・理論的展望
4 進化思想と優生学
5 近代日本における社会ダーウィニズムの受容と展開
6 現代日本の生態学における進化理解の転換史
7 進化論と社会哲学―その歴史・体系・課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.Sakurai
1
伊藤嘉昭伝の掲載文の中で社会生物学への転換時期を扱った岸由二さんの小論が興味深かった.この主題そのものの論文が載っていると紹介されていたのが本書.このシリーズは出版当時に読んだのだが,難解で漠然としか理解できなかった記憶がある.★岸さんの論文ではルイセンコ主義は1950年代に日本の農学や生態学に大きく影響したが60年代にはすぐに収束.代わりに今西進化論が広がりだす.共通してダーウィニズムの還元論,競争万能,英米的な考え方への反感が底流にあるとする.日本にも集団遺伝学はあったのだが没交渉だったのだという.2017/06/16
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