ランダムハウス講談社文庫
メッセージ The Last Card

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270100219
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

一枚、また一枚と届けられる謎のカード。そこに記されたメッセージに導かれるまま、僕は悩みや苦しみを抱える人達を癒していく。夫の暴力に耐える妻や、貧民地区の教会、時代遅れの映画館、移民の一家。そしていよいよ、最後のカードが届いた―ジョーカー。今度のメッセージによると、次に助けるべき相手は…この僕!?いったい誰が何のためにカードを送ってきたのか。その正体が明らかになる!『メッセージ』後篇。オーストラリア児童図書賞受賞。

著者等紹介

ズーサック,マークース[ズーサック,マークース][Zusak,Markus]
1975年生まれ。警備員、高校の英語教師を経たのち、1999年に『The Underdog』で作家デビュー。『Fighting Ruben Wolfe』と『When Dogs Cry』の2作でオーストラリア児童図書賞の次点に選ばれ、『メッセージ』で2004年オーストラリア児童図書賞を受賞。現在オーストラリアで最も注目される若手作家のひとり。シドニー在住

立石光子[タテイシミツコ]
大阪外国語大学英語科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

81
全てを操っているのは誰か・・ずっと考えながら読んでたのでびっくり!あぁ、一気に寓話になってしまった。それでもラストに至るまでのエドの努力は尊い。特に友人達に手を差し伸べることの難しさ、その結果の充足感は素直に響いてきた。説明臭くない軽妙な会話と、かなり臭い(らしい)愛犬ドアマンがとてもいい味を出している。2019/06/02

あお

8
the first cardの続編。この物語は、社会に出た18歳の若者たちが抱える苦悩や人間関係の繋がりを描いたヒューマンドラマの傑作である。例え友人であっても好きあっている仲でも皆が己に秘密の部屋を持っている。この10代の心の距離感がこの作品には顕著に現れている。カードの指令で主人公と友人たちの絆がより深まり、陽だまりの道へと進む展開に弾けるような感動をおぼえた。個人的にはマーヴとの友情や映画館でのシーンがお気に入り。2015/08/06

うたまる

4
他人を救い、親友を救い、最後に自分を救う話。ルイス・サッカー『穴』もそうだったが、海外の児童文学賞受賞作は非常に面白い。食わず嫌いせず、今後も機会があれば読んでみようと思う。さて本書だが、原文の良さなのか、翻訳の上手さなのかは分からないが、とぼけた会話、穏やかな時間、柔らかな優しさが伝わる文体が好印象。平易な言葉ながらメッセージはきちんと届いてくる。特に印象に残った文章、いや詩か……「人はときに美しくなる/外見ではなく/言葉でもなく/ありのままの姿で」2012/10/31

つきと

3
オチが非常に惜しい。『メッセージ』は分かるが、本の形を取ることで虚構に押し込めてしまったように感じる。それまでが美しく躍動的なメッセージだっただけに最後で白けてしまった。ドアマンの臭いを想像すると強烈なんだけど何故か愛着がある。魅力的な猫の物語は多いけど、ここまで魅力的な犬はなかなかいないと思う。2009/11/14

pitch

2
原著で読破。オチがちょっと残念。英語は簡単です。挑戦してみて。2010/06/02

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