出版社内容情報
外来種問題を問いなおす――「新しい生態系(ニュー・ワイルド)」とはなにか。外来種問題の誕生から生物多様性条約までの歴史を丹念にたどりながら、世界自然遺産の島じまや本土の外来動物対策について詳述し、これからの生物多様性保全について考える。
内容説明
どうする外来動物。「新しい生態系(ニュー・ワイルド)」とはなにか、生物多様性を保全するために、われわれは外来種とどのように向き合っていけばよいかを考える。
目次
第1章 外来種とはなにか(外来種の起源;生物多様性条約と外来種問題;外来生物法の誕生)
第2章 島嶼部の外来動物対策(自然遺産―小笠原諸島;自然遺産―奄美・琉球;普通の島)
第3章 本土部の外来動物対策(産業飼育から生まれる問題;趣味の飼育から生まれる問題)
第4章 正しい選択(ニュー・ワイルド論;二二世紀の生物多様性を想像する;アダプティブな外来動物対策)
著者等紹介
羽澄俊裕[ハズミトシヒロ]
1955年愛知県に生まれる。現在、環境省、自治体の各種委員会委員、神奈川県公園協会理事、博士(人間科学)。専門、野生動物保全学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
37
この悩ましい問題に誠実に取り組んでいる、読みごたえのある一冊でした。どこから外来種?…セイヨウミツバチも外来種だし、多くの園芸品種も外来種です。カミツキガメたちばかり駆除されるのは悲しいですよね。でも、オオサンショウウオをはじめ在来種は保護したい。作者のジレンマがそのまま私の気持ちです。後書きの小笠原から来た子猫のエピソードも含めて。これは、みんなで取り組んでいかないといけない問題です。2024/07/27
takao
2
ふむ2024/11/03
lovekorea
0
読めば読むほど、『根本的な原因はニンゲン』ですよねという気分になってきます。『寄生獣』の広川市長的な解決を図りたくもなりますが、そうもらいきませんしねー。なかなかに難しい問題ではありますな。2024/08/04
itsuho
0
おもしろかった2024/07/26