出版社内容情報
ハクビシンはどこから来たのか――はたして日本の在来種なのか、それとも外来種なのか? 永年にわたる謎をついに解明! さらに、生態や人間との関係をはじめ、さまざまな視点からその生きざまに迫る。都市化する野生動物たちとわれわれはどのように付き合えばよいのか?
内容説明
なんとなく近くにいるのに、何者なのかはよくわからない…そんな「隣人」の正体を求めて東奔西走!さまざまな動物たちの由来を解き明かしてきた動物学者がミステリアスな生きものの謎を追う。
目次
序章 ハクビシンの不思議を探る
第1章 ハクビシンとはどんな動物か
第2章 日本のハクビシン
第3章 台湾から日本へ
第4章 日本で繁殖するハクビシン
第5章 ハクビシンと人間社会
終章 ハクビシンはどこへ行くのか
著者等紹介
増田隆一[マスダリュウイチ]
1960年岐阜県に生まれる。1989年北海道大学大学院理学研究科博士課程動物学専攻修了。アメリカ国立がん研究所研究員、北海道大学助手、助教授、准教授などを経て、北海道大学大学院理学研究院教授、理学博士。2019年度日本哺乳類学会賞・日本動物学会賞受賞。専門、動物地理学・分子系統進化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
72
結局外来種ということみたいですね。縄文時代の遺跡から骨が出てないので。 台湾で”白鼻心”というのを日本語読みしたのじゃないかって。あれ?果物狸ていうんじゃなかったけ?台湾。 伊豆で電線歩いてるの見たことあるけど、可愛い。2024/06/16
たまきら
36
新刊コーナーから。ハクビシンを遺伝子から調べた面白い内容です。中国などから漢方薬や食材として導入されたんだろうか?とか、単純に見た目がかわいいし、絶対買いたがった人がいただろうなあ…なんて想像しながら楽しみました。実際、木登りが上手なタヌキみたいな感覚ですー下町にも出没してますからねえ。昼間からのんきに柿を食べてました。また、外来種の定義って、なんだろう?と思う時があります。クサガメや、家の周りにいるダンゴムシも外来種だって知った時の驚きよ…。迷惑がかかって初めて認識するパターン、いかにも人間らしいなあ。2024/03/06
ちゃーびん
7
近所で何度かハクビシンに遭遇していたため、気になって手にとりました。ハクビシンはどこから日本にやって来てどう広がったかや、現在の日本での生態がかなり分かりやすく書枯れていて、とても面白かった。ハクビシンに興味のある方にはもちろんとてもおすすめですが、現在北海道の一部と九州以外には生存しているので、身近に感じられる人は多いと思います。2025/03/04
takao
6
日本のハクビシンには在来種説と外来種説がある。DNA分析から祖先は台湾から。2024/03/02
chuji
4
久喜市立中央図書館の本。2024年1月初版。書き下ろし。『ハクビシン』、帯にはなんとなく近くに入るのに、何者かよくわからない…。オイラは名前は聞いたことはあったが、出会ったことはありません。『白鼻心 or 白鼻芯』2024/02/03
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