出版社内容情報
不可能といわれた科学研究プロジェクト 執念が生んだ奇跡の大逆転!日本初のCOE初期宇宙研究センター(現ビックバン宇宙国際研究センター)が,マウイ島のハレアカラ山頂に口径二メートルの光赤外線望遠鏡,MAGNUMを設置した.幾多の規制や前例の壁を乗り越えてこの快挙が達成されるまでの一部始終と学問の最先端を切り拓くさまを,生き生きと描く.
内容説明
100億光年の彼方を探れ!不可能といわれた科学研究プロジェクト執念が生んだ奇跡の大逆転。日本初のCOE、東大初期宇宙研究センターが、幾多の規制や前例の壁を乗り越え、マウイ島に独自の光学赤外線望遠鏡を設置するまで。
目次
第1章 銀河から宇宙へ―謎の宇宙項に出会うまで(時間を遡る;ELS論文との出会い ほか)
第2章 理論と観測をつなぐ―オリジナル・プロジェクトの着想(二つの宇宙年齢;宇宙年齢の問題とスペースミッション ほか)
第3章 宇宙の深奥を観察する―クエーサーのモニター観測からわかること(クエーサー;活動銀河の特徴 ほか)
第4章 東京大学マグナム望遠鏡プロジェクト―立案から完成まで(COE;ハワイ大学との協議 ほか)
第5章 科学研究のあらたなステージへ―プロジェクトとしてのサイエンス(天文学を社会に還元する;プロジェクトリーダーに必要なこと ほか)
著者等紹介
吉井譲[ヨシイユズル]
1951年生まれ。1975年京都大学理学部卒業。1980年東北大学大学院理学研究科博士課程(天文学専攻)修了。理学博士。東京大学理学部助手、国立天文台助教授を経て、1994年から東京大学大学院理学系研究科教授。現在に至る。この間、オーストラリア国立大学高等研究所、英国ダーラム大学、ニールス・ボーア研究所、北欧理論物理学研究所、ヨーロッパ南天文台の客員教授を歴任。東京大学大学院理学系研究科・天文学教育研究センター木曽観測所長を経て、2000年4月から天文学教育研究センター長。研究テーマは観測宇宙論、銀河形成・進化・構造に関する理論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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