東大塾 水システム講義―持続可能な水利用に向けて

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東大塾 水システム講義―持続可能な水利用に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 296p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130633611
  • NDC分類 518.1
  • Cコード C1040

出版社内容情報

最新の研究成果を踏まえ、水をあらゆる角度から俯瞰し、持続可能な社会のための水システムをわかりやすく解説する。私たちにとって最も重要な資源である水.近年,気候変動に伴う渇水,集中豪雨の増加,世界の人口増加など,さまざまな水のリスクに対する対応が求められる時代になった.本書は,最新の研究成果を踏まえ,水をあらゆる角度から俯瞰し,持続可能な社会のための水システムを考察する.

I 水問題と水の科学

第1講 水の特性から水問題まで(古米弘明)

1 水の特性やその機能

2 水資源や水利用の実態

3 都市の水管理、水道・下水道の仕組み

4 水環境保全・再生と健全な水環境の確保

5 流域水管理と水資源環境の保全、水循環基本計画

6 水循環基本法と都市の持続的な水利用



第2講 水資源の管理と地下水・地下環境(徳永朋祥)

1 循環する地下水

2 非再生可能な地下水

3 揚水される地下水はどこから来るか

4 東京の地下水について  

5 被圧帯水層から不圧帯水層への変化

6 世界の地盤沈下

7 環境保全技術の構築にむけて

8 気候変動と地下水



第3講 世界の水問題・水ビジネス(沖 大幹)

1 世界の水問題

2 ヒトの暮らしには水は必要か? それは水だけで十分なのか

3 なぜ水不足が生じるのか?

4 水と市場

5 バーチャルウォーター

6 水ビジネス

7 水ビジネスはマネジメントが必要である

8 ウォーターフットプリント

9 カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト

10 地球温暖化と水



第4講 森林は緑のダム(恩田裕一)

1 森林は緑のダム?

2 現在の森林と水資源の課題

3 福島第一原発事故後の放射性セシウム

4 環境の中に放出されたセシウムの動き



第5講 水資源環境の持続的利用と生態系の保全(山室真澄)

1 「公害列島だったころの日本の水環境

2 水環境における二つの「汚濁」

3 水質浄化とは?

4 なぜ昔は植物である水草が有機汚濁を起こさなかったのか?

5 有機物の有毒化

6 空から降ってくる窒素・リン

7 人工化学物質の塩素処理

8 飲用水はどれくらい必要か?

9 水から考えるレジリエント・ジャパン

10 水資源環境技術研究所



第6講 水と衛生,水のリスク(片山浩之)

1 19世紀の給水について

2 近代水道の成立――上下水道の成立

3 ヒト腸管ウイルス

4 水系感染の可能性

5 クリプトスポリジウム対策の国際比較



II 水利用システムと水事業

第7講 安全な水――安全な水供給(滝沢 智)

1 地球の「水」をめぐるシステム

2 気候変動と水との関係

3 豪雨による水供給への影響

4 水道と投資

5 水道と人口減少

6 世界の水供給問題

7 世界の水不足

8 世界の人口増加と水



第8講 再利用――水の再利用(田中宏明)

1 増大する世界の人口と水需要

2 水の再利用の意義

3 多様な水の再利用用途

4 再生水のリスク管理と再生水技術

5 沖縄での再生水技術

6 再生水技術の国際規格化の動き



第9講 上下水道――上下水道の経営システム(佐藤裕弥)

1 上下水道の適正な経営システムはいかにあるべきか

2 日本の水道経営システムの誕生の歴史

3 公益事業と一般私企業の違い

4 コンセッション方式と公共経済学の誕生

5 エンジニア・エコノミスト

6 規制と競争の適正化の観点

7 上下水道の規制方式の現状と課題

8 水の技術と経営にかかわる会計基準の改正と適正料金の算定問題



第10講 雨水管理――雨水管理のスマート化(古米弘明)

1 都市の水管理と都市水害

2 都市浸水対策へのモデル解析活用

3 都市再生時代における取り組み

4 雨水管理のスマート化への道



あとがき



Public Lectures on water systems for sustainability

Hiroaki FURUMAI and Hiroyuki KATAYAMA, Editors

古米 弘明[フルマイ ヒロアキ]
古米 弘明
古米弘明:東京大学大学院工学系研究科教授

片山 浩之[カタヤマ ヒロユキ]
片山 浩之
片山浩之:東京大学大学院工学系研究科准教授

内容説明

豊かな水資源を守るために。世界の人口問題、水ビジネス、気候変動に伴う渇水、上下水道のインフラ、河川の環境…資源として重要な時代となった水について、多角的に分析する。東京大学による社会人むけ連続講座、「グレーター東大塾」の書籍化第三弾。

目次

1 水問題と水の科学(水の特性から水問題まで;水資源の管理と地下水・地下環境;世界の水問題・水ビジネス;森林は緑のダム;水資源環境の持続的利用と生態系の保全;水と衛生、水のリスク)
2 水利用システムと水事業(安全な水供給;水の再利用;上下水道の経営システム;雨水管理のスマート化)

著者等紹介

古米弘明[フルマイヒロアキ]
1979年東京大学工学部都市工学科卒業。84年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了。84年東北大学工学部助手。86年九州大学工学部助手。88年九州大学工学部助教授。91年茨城大学工学部助教授。97年東京大学大学院工学系研究科助教授。98年同大教授

片山浩之[カタヤマヒロユキ]
1993年3月東京大学工学部都市工学科環境・衛生工学コース卒業。93年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了。98年東京大学大学院工学系研究科助手。2002年8月東京大学大学院新領域創成科学研究科講師。2004年東京大学大学院工学系研究科講師。2007年東京大学大学院工学系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

16
第8章「水利用システムと水事業」沖縄での再生水技術。全国に比べて離島という立地からダムからの供給にエネルギーコストが高い。2000年頃から地下ダムの活用により南部の農業生産性が上がり多様な作物が収穫されている。米国カリフォルニア州の再生水利用基準を採用。都市水循環システムと上下水道技術、再生水の処理技術。地球上の水資源と再生水技術の国際規格。日本の牽引する分野はまだまだ多い。雨水管理のスマート化、XバンドMPレーダーの利用、都市デザインと水管理、予測制御、多機能型の保全へと。読み応えたっぷりでした!2017/06/17

matsu

7
水行政関係者におすすめ。親水性界面にできる粒子排除領域(Exclusion zone)は初めて知ったが、修士のときに知っていたら博士課程まで進んだと思う。とても興味深い現象。2017/02/22

こうぴー

0
水が全世界的なことを実感する本ではあるが、ある意味よく聞く話で掴みようでは漠然としているようにも思う。しかし当たり前を当たり前として改めて認識できる点では良い。2021/11/12

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