内容説明
こんなおかしなヒトがいた。ケタのはずれた日本があった。「天津風赤き腰巻吹きわけよ乙女のおそゝ暫し眺めん」と詠んだ大学者。フシギの塔を立てて即身成仏した高僧。加賀藩がひそかに江戸と結んだ隠し道―心地よい文体にのって、めくるめく世界へいざ。
目次
もう一つの東照宮―東京・浅草
土管の歌―愛知県・常滑
ああ天地の神ぞ知る―山形県・鶴岡
加賀様の隠し道―東京～金沢
小林太市郎伝―京都・西陣
斎藤主伝―青森県・西目屋
池田亀太郎伝―山形県・酒田
油屋熊八伝―大分県・別府〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュンヘン
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池内先生はドイツ文学の優れた紹介者であるだけでなく、日本の温泉や各地のエッセイも読みやすく、独自の視点と歴史への優しい眼差しが楽しめる。本書は北は青森西目屋から南は別府まで、リュックを担いで出かけた旅の優しいエッセイ。自分も旅に出たくなる。2010/12/10
