出版社内容情報
世界の海をフィールドに展開されてきた海洋民族学研究の集大成!生態学と人類学の視点から、ダイナミックに海人の世界を描く。
世界の海をフィールドに展開されてきた海洋民族学研究の集大成! 生物多様性や生態系などの生態学的な視点と食文化やコモンズなどの人類学的な視点で,地域レベルから地球レベルまでダイナミックに海人の世界を描く.これからの海とのつきあい方の羅針盤.
第1章 海の復興論――三陸の海から
1 津波と海の復興
2 津波の歴史から
3 森と海の連環と復興
4 海のレジリアンスと統括
第2章 海の生態系論――南と北の海から
1 海の生態系と食物連鎖
2 海洋生態系とその変動
3 いのちの海――ジュゴンとクジラ
4 海のゆたかさとイメージ論
第3章 海の食文化論――食の未来へ
1 魚食文化と栄養
2 料理の多様性と文化
3 日本と世界の魚食
4 魚食と環境問題
第4章 海のエスノ・ネットワーク論――つながりのなかで
1 海峡の交易史
2 海とつながりの学
3 海のエスノ・ネットワーク論
4 海の交易と世界システム
第5章 海のコモンズ論――海は誰のものか
1 海洋生物の所有論
2 コモンズ論の展開
3 紛争の海
4 海洋保護区と資源管理
第6章 海の未来論――これからの海と人間
1 日本人と海
2 日本の海と温暖化
3 海からみる陸と里海
4 新しい海洋観
【著者紹介】
秋道 智彌
秋道智彌:総合地球環境学研究所名誉教授
内容説明
いのちのつながりを求めて、南太平洋、東南アジア、日本など、世界の海を旅してきたフィールドワーカーが、海に生きる人たちの視点で海と人間のかかわりを問いなおし、きらめく未来へ舵を切る。北はベーリング海峡から南太平洋、北海から地中海、そしてインド洋で活動してきた人びとを視野においている。
目次
第1章 海の復興論―三陸の海から
第2章 海の生態系論―南と北の海から
第3章 海の食文化論―食の未来へ
第4章 海のエスノ・ネットワーク論―つながりのなかで
第5章 海のコモンズ論―海は誰のものか
第6章 海の未来論―これからの海と人間
著者等紹介
秋道智彌[アキミチトモヤ]
1946年京都府に生まれる。1971年京都大学理学部動物学科卒業。1977年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。国立民族学博物館教授・研究部長、総合地球環境学研究所教授・副所長などを経て、現在、総合地球環境学研究所名誉教授、国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、理学博士。専門は海洋民族学・生態人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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