出版社内容情報
統計力学は、ミクロ系とマクロ系を結びつける、現代物理学の支柱を成す理論のひとつである。本書は、名著『熱力学の基礎』の著者が、研究者にも役立つような最新の研究の進展を踏まえた透徹した論理を、初学者にも理解できるように丁寧に解説したテキストの第I巻である。
内容説明
最新の研究を踏まえた透徹した論理体系を提示する統計力学のテキスト。第1巻では基本原理とアンサンブル形式を扱う。
目次
統計力学の紹介と下準備
熱力学の復習
古典力学の復習と平衡緩和
統計力学の予言の対象
平衡統計力学の基本原理A
平衡統計力学の基本原理B
ミクロカノニカル集団
古典モデルとその理想気体への応用
熱統計力学がミクロ物理学に要求すること
カノニカル集団
グランドカノニカル集団と一般のGibbs集団
相互作用する古典粒子系および局所物理量の分布関数
量子論の復習
相互作用のない同種粒子系の量子統計力学
相互作用のないボーズ粒子系の量子統計力学
純粋状態と混合状態
量子系のGibbs集団の密度演算子
やや進んだ事項
著者等紹介
清水明[シミズアキラ]
1956年生まれる。現在、東京大学名誉教授/放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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