出版社内容情報
最小作用の原理による古典力学の定式化を紹介し,量子論へと至る論理的道筋をわかりやすく解説した入門書.数式の背後にある物理的意味や導出方法も省くことなく記述.改訂にあたり,小澤の不等式などの内容を追加した.
内容説明
新たに書き下されたハミルトン・ヤコビ方程式と天体力学の章のみならず、無限小正準変換、断熱定理、小澤の不等式などの節も追加され、さらに充実した内容へ。単なる式の羅列ではなくそれらの背後にある物理的な意味を解説するこの本で、古典力学と量子論の基礎を学び、私たちの世界を支配している基本法則と記述法を身につけよう。
目次
科学を学ぶ意義
ニュートンの法則からラグランジュ形式へ:帰納的定式化
最小作用の原理からニュートンの法則へ:演繹的定式化
対称性と保存則
ハミルトン形式と正準変換
ハミルトン‐ヤコビ方程式と天体力学
黒体輻射とエネルギー量子
原子の構造と前期量子論
粒子性と波動性
波動関数とシュレーディンガー方程式
経路積分による定式化:古典力学から量子論へ
1次元量子系
量子論における物理量と演算子
物理学的世界観
付論A 電磁場の古典論
付論B 超関数とデルタ関数
付論C 例題集:問題編
付論D 例題集:解答編
著者等紹介
須藤靖[ストウヤスシ]
1958年高知県安芸市生まれ。1986年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。理学博士。専門は宇宙論・太陽系外惑星の理論的および観測的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま