出版社内容情報
1896年ベクレルによる放射能の発見以来,その応用は地球科学・考古学,生物学・医学・薬学,農学,そして工学や環境科学など予想以上の広がりをみせた.本書は,21世紀を前にして化学の領域から原子核現象の総まとめを行い,基礎と各分野への応用を簡潔に述べる.第2版はとくに超重元素などの人工元素,同位体に関わる新しい分析法,核燃料サイクルの分野を中心に,全面的に刷新.
内容説明
本書を手頃でわかりやすい書物とするため、物理的な記述や数式は核現象の基礎と応用の理解に必要な最小限にとどめ、一方、化学としての重要事項や、化学と重なるさまざまな領域への応用については、なるべく詳しくふれるように務めた。
目次
1 核化学と放射化学
2 原子核のなりたちと壊変現象
3 原子核現象と化学状態
4 放射線と物質
5 放射線の測定
6 原子核反応と放射性同位体
7 同位体の化学
8 放射能現象の応用―現状と将来