出版社内容情報
「動物のために」と考えれば考えるほど、モヤモヤしてしまうことはありませんか?
イヌもネコも動物園も好きだけど、肉料理も大好き。ペットの最期の看取りはつらいけど、安楽殺なんて考えたくない。日本の歴史を西洋と比べながら、モヤモヤの原因を探ります。
【目次】
はじめに―自己紹介と問題提起
1|千変万化する人間と動物の関係
1.1 日本人と西洋人、それぞれの判断―安楽殺を巡って
1.2 シャチ、イルカのショーと認知的不協和
1.3 動物の多様性と言語による理解
1.4 「動物」とは何か、「人間」とは何か
1.5 どこまでも理解しきれない動物との関係
1.6 動物を語ること、比較することの効果と限界
1.7 第1章のまとめ
2|日本における人間と動物の関係史
2.1 大和朝廷の成立まで―日本人と動物とのなれそめ
2.2 古代~中世―殺生禁断令の始まりと祟り・穢れの忌避
2.3 近世/前半―生類憐みの令に至る道
2.4 近世/後半―泰平の、しかし低成長の江戸時代
2.5 近代/前半―明治維新による大転換
2.6 近代/後半―戦争への道とその結末
2.7 現代/前半―戦後の激動と高度成長
2.8 現代/後半―国際摩擦と動物愛護
2.9 21世紀を迎えた日本人と動物たち
2.10 第2章のまとめ
3|西洋との比較―食べる、使う、畏れる、愛でる、守る
3.1 日本の歴史を相対化する
3.2 動物の食べ方を比べる―動物を殺して食べるという葛藤、保全と管理
3.3 動物の使い方を比べる―歴史を動かした家畜、家畜化のメカニズム
3.4 動物の畏れ方を比べる―理解しがたい世界と向き合うために
3.5 動物の愛し方を比べる―自由と管理と訓練と、愛ゆえの対立
3.6 動物の守り方を比べる―動物保護と環境保全
3.7 日本の特徴を考える
3.8 第3章のまとめ
4|現代日本とこれからの人間と動物の関係
4.1 ビッグヒストリー―我々はどのような存在なのか
4.2 赦しと諦め―人間の意識に必要なもの
4.3 動物を殺す―日本人が考えるのを避けてきたこと
4.4 動物福祉と動物愛護―「動物のため」を考える意義と限界
4.5 徳倫理とファンドレイジング―人間の多様性と社会の構造
4.6 イノベーション―社会が新しい文化を獲得するプロセス
4.7 第4章のまとめ
おわりに
さらに学びたい人へ
主要参考文献
索引
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