時がつくる建築―リノベーションの西洋建築史

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時がつくる建築―リノベーションの西洋建築史

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  • サイズ B6判/ページ数 372p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130611350
  • NDC分類 523
  • Cコード C3052

出版社内容情報

建築的創作行為としての「リノベーション」の歴史的意義を見直し、近代的建築史観を再考する。建築の長い歴史からみれば,既存建築の再利用(リノべーション)はきわめて重要な建築的創造行為であった.西洋建築史にみられる数々の既存建物の再利用の事例や言説を読み解きながら,スクラップ&ビルドの新築主義から脱却し,より豊かな建築とのつきあいかたを示す.

はじめに

第1章 建築時間論の試み

 1 既存建物に対する三つの態度

 2 点の建築史から線の建築史へ

 3 時間と建築の理念

第2章 再利用的建築観――社会変動と建築のサバイバル

 1 古代末期の社会変動

 2 スポリア

 3 中世の成長時代

 4 中世の縮小時代

 5 近代的価値観のなかの再利用

 6 フランス革命と吹き荒れる転用の嵐

第3章 再開発的建築観――価値のヒエラルキーと建築の形式化

 1 野蛮の誕生

 2 再開発的建築観と再利用的建築実践

 3 パリの市壁

 4 意図的な形式主義

 5 無意識の形式主義

 6 サン・ピエトロ再開発計画

第4章 文化財的建築観――文化財はなぜ時間を巻き戻したのか?

 1 野蛮の復権

 2 ヴィオレ=ル=デュクと「修復」のはじまり

 3 修復から保存へ

 4 20世紀の国際的な文化財的価値観の整備

 5 日本の文化財と時間の巻き戻し

第5章 20世紀の建築時間論

 1 モダニズムからリノベーション時代へ

 2 時間変化する建築の模索(1956年)

 3 既存建物に対する態度(1964年)

 4 歴史的建物の再利用という可能性(1978年)

おわりに



Architecture in Time: Survival of buildings through history and social change

Koichi Kato

加藤 耕一[カトウ コウイチ]
加藤 耕一
加藤耕一:東京大学大学院工学系研究科准教授

内容説明

建物を創造的に再利用する、豊かな建築文化とは。長い歴史における数々の既存建物の再利用の事例を読み解きながら、スクラップ&ビルドの新築主義を脱却し、縮小時代の建築とのつきあいかたを示す。

目次

1章 建築時間論の試み(既存建物に対する三つの態度;点の建築史から線の建築史へ ほか)
2章 再利用的建築観―社会変動と建築のサバイバル(古代末期の社会変動;スポリア ほか)
3章 再開発的建築観―価値のヒエラルキーと建築の形式化(野蛮の誕生;再開発的建築観と再利用的建築実践 ほか)
4章 文化財的建築観―文化財はなぜ時間を巻き戻したのか?(野蛮の復権;ヴィオレ=ル=デュクと「修復」のはじまり ほか)
5章 二〇世紀の建築時間論(モダニズムからリノベーション時代へ;時間変化する建築の模索(一九五六年) ほか)

著者等紹介

加藤耕一[カトウコウイチ]
1973年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。東京理科大学理工学部助手、パリ第4大学客員研究員(日本学術振興会海外特別研究員)、近畿大学工学部講師を経て2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2022/04/11

おさや

1
課題のために読んだ 建築が時の流れの中で存在感を発揮し続けているのがやっぱりすごいなと思った 同時に都市と同じようにいろんな予測不可能な変化が建築を作っていくんだなと思った、建築家の強い意志みたいなものじゃなくて、その手を離れたあとにできるものに興味がある でも、再利用のための建築を作るなら、恣意性と、偶発性の両立が難しそう2020/05/14

numainu

1
評価C2017/08/07

ネオジム坊

1
気鋭の若手建築史家・加藤耕一の新作。パラーディオに古くは端を発するという「20世紀的建築観」(≒日本の新築信仰)に警鐘を鳴らす野心的な建築論。20世紀初頭の歴史的建造物の修復・保存観におけるパラダイム・シフトに、ベルラーヘやムテジウスなどモダニズムの旗手が加わっていたなど興味深い事例が述べられる。アルド・ロッシが『都市の建築』で、「防腐処理された聖人の遺骸」のような都市建築に苦言を呈したように、「生きられた建築」においては、「復元」「復原」とは異なるベクトルのヨーロッパの先人の知恵が活きてくるのだろう。2017/04/30

透化体Y

0
既存建築に対する3つの態度、再開発・保存・再利用があり、その組合せで建設行為を考えること。その態度を決定する際に参考になるのは、スポリアと呼ばれる部位の再利用。その動機として挙げられたのは、実用性/観念性/素材性。自分の価値観において何をどれだけ重視するかで、態度のバランスを保つといい。何が良くて何が悪いというわけではない。建設行為は、全て地表面の改変なんだ。 あと、加藤先生はイケメン。2017/08/02

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