出版社内容情報
現在も上昇を続けている世界の屋根、ヒマラヤ山脈の誕生と成長のプロセスとメカニズムの謎は、どこまで解明されたのだろうか? 大陸衝突型造山帯ヒマラヤの最新の地球科学的研究の成果を、現地調査1000日を超えるヒマラヤ研究の第一人者が紹介する。
目次
ヒラマヤ山脈の地形と地質の概観
大陸衝突とその証拠
レッサーヒマラヤに記録された19‐16億年前の地球史
レッサーヒマラヤに残る超大陸パンゲアの痕跡とテチス海の消滅
沈み込み、変成したインド亜大陸とその再溶融
ヒマラヤの誕生―1500万年前の変成帯の地表露出
テチス海に5億年にわたって堆積した1万メートルの地層
北方にすべり落ち、横臥褶曲したテチス堆積物
レッサーヒマラヤに押し被さった巨大な変成岩ナップ
変成岩ナップの運動史を探る
変成岩ナップ、レッサーヒマラヤ、高ヒマラヤの熱履歴を探る
前緑盆地と深海扇状地の堆積物からヒマラヤの謎を解く
前緑山地マハバーラトの上昇
現在の地殻変動―地震・活断層・温泉
ヒマラヤ山脈形成のメカニズムを探る
著者等紹介
酒井治孝[サカイハルタカ]
1953年福岡県北九州市に生まれる。現在、京都大学名誉教授。専門分野:地質学、テクトニクス、環境変動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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