出版社内容情報
近年の人工衛星観測に象徴される大量データから気象現象の特性をいかに抽出し表現するかについて,技術・手法のレベルを超えた芸術論との対比を交えて展開する.地球科学における観測の意義についても哲学的洞察を与えつつ,豊富な経験と数多い解析例に基づき論述し,気象解析へと導く本格的入門書.
内容説明
いついかなる時代環境のなかにあっても、それぞれの技術レベルという次元を超越して、自然現象のもつ特性を抽出し理解すること、すなわち「観測データ解析」を行うことの意義と重要性は自然科学の世界において不変である。本書は、このような理念に基づいて書かれた試論的テキストである。
目次
地球物理学の特色
測定から観測へ
気象学におけるデータ
さまざまな解析法(次元縮約による表現;平均操作とフィルター;振動と波動)
発見と立証―2つの研究例
ミネルヴァの梟―あるいは現象論の復権について
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- 和書
- 豪傑っぽいの好き